この記事でわかること
- PMI InfinityがPMBOKや公式アジャイルガイドの知見をどう再編集してくれるのか
- 2025年時点で追加された「Explore Project Management」やキャリア支援系の新カード
- 実務での使いどころとリスク、導入の段取り
先週、緊急レビュー前にナレッジを探して30分もPMBOKをめくってしまい「あれ、AIに聞けばよかったのでは?」と頭を抱えました。同じモヤモヤを抱えているPMの方に向けて、スクリーンショット付きでPMI Infinityの最新状況を整理します。
なぜ今PMI Infinityなのか
- 公式ソース優先: PMBOK第7版やアジャイル実践ガイドの文章を優先的に返し、出典リンクも表示されるので、社内レビューで根拠を聞かれても即回答できます。
- 業界横断のベストプラクティス: 14,000人超の専門家コミュニティで学習済み。ITだけでなく建設・金融のケースにも触れられます。
- リアルタイム回答: 会議中にスマホから聞いても5分以内に代替案を拾えるスピード感。Slackで相談して返事を待つ時間が丸ごと削減されました。
2024年2月以降はPMI会員限定になりますが、今は検証に十分な30日間のフリートライアル期間が残っています。迷っているなら今のうちに触ってクセづけるのが吉です。
PMI Infinityの最新トピック(2025年版)
| トピック | 何が変わったか | 現場での価値 |
|---|---|---|
| Explore Project Managementハブ | 4つのカード(資格、ヘルスチェック、スコープ管理、ステークホルダー管理)で入口が整理された | 迷子にならず、議題ごとにテンプレとFAQへ最短アクセス |
| プロジェクト健全性チェック | チャット内で質問票を生成し、回答に応じたタスクリストを返してくれる | 定例の事前アンケートを5分で配布でき、翌日の会議がスムーズ |
| キャリアガイダンス回答 | PMPやAgile認定、スキルトレーニングを踏まえた成長ロードマップが提示される | メンバーの育成プランをその場で提案でき、1on1が濃密に |
| 出典テキスト表示 | 引用元章節がカード化され、リンクをワンクリックで開ける | 監査対応やステークホルダー説得資料の作成が高速化 |
個人的には、キャリア相談カードが登場したことで新人PMとの壁打ちが一気に楽になりました。「どこから着手すればいいですか?」という質問に対し、Infinityの回答をベースに現場色を足すだけでよくなります。
実際の画面で追体験
1. Explore Project Managementのホーム

初期画面で4カテゴリがタイル表示されます。スコープ調整のメール文面や資格取得のROI比較など、課題別のテンプレにジャンプできるので社内ポータルより早く目的地に到着できます。
2. リアルタイムQAでバッファ計画を確認

「プロジェクトのバッファをどう説明する?」と聞くと、フィーディング/リソース/プロジェクトバッファを整理した上で、クリティカルチェーン方式の計算例を即座に返してくれます。私はレビュー直前にこの回答を参考にし、バッファ設定の理由をスライド1枚にまとめて難を逃れました。
3. キャリア相談カードで成長ロードマップを生成

「ITコンサルでキャリアを伸ばすには?」と聞くと、ジュニア→シニア→プログラムマネージャーの階段と取得すべき資格、推奨書籍、コミュニティ紹介まで返します。メンター役としてはこの回答を叩き台に余白を足すイメージです。
活用シナリオ(自分の体験も交えつつ)
- 月曜朝のリスクレビュー前: Infinityでテンプレを取得し、リスク登録票を15分で更新。結果として会議が15分短縮されました。
- ステークホルダーとの交渉: Scope Creepカードを開き、チェンジリクエストの説明メールをそのまま英訳して送付。海外チームからも理解が早いと好評でした。
- 新人PMのオンボーディング: キャリアカードで推奨教材を出し、そのままNotionに貼り付けて育成トラック化。質問が減り、自走が早まりました。
注意点と運用のコツ
- 機密情報は入れない: 具体的な案件名やコストは伏せ、パラメータだけを与える。必要ならプレーンな数字に置き換える。
- AI案+現場の温度差を調整: Infinityはグローバル基準寄り。日本の顧客文化に合わせたトーン修正は必須です。
- ログイン要件を早めに確認: 2024年2月12日以降はPMI会員限定になる予定なので、組織アカウントの準備を進めておく。
今すぐ試すための3ステップ
- 公式サイトにアクセスし、PMIアカウントでログイン。
- Explore Project Managementのカードから、今日困っているテーマを1つ選ぶ。
- 得た回答をチームに共有し、どれだけリードタイムが縮んだかを記録。ROIが明確になると導入申請が通りやすくなります。
まとめ
PMI Infinityは「情報検索に奪われる時間」と「根拠の曖昧さ」を同時に解決してくれるAIパートナーです。出典付きでPMBOKの文言を引用でき、ステークホルダー説明が驚くほどスムーズになります。現場の文脈で味付けしながら、まずは1週間使い倒して効果を測ってみてください。
参考: Enhanced Inc. 業務効率化ブログ「PMI Infinity」特集(2025/07/02 更新) PMI Infinity公式サイト PMI日本支部 NTT DATA - PMI Infinityについて
